日本が誇る名車スバル360

スバル
日本の名車の中で、スバルが1958年から1970年まで製造販売した360も名車の一台に入れて良いでしょう。

「てんとうむし」の愛称で親しまれた、その可愛いデザインは今見ても本当に可愛らしく、現代のどのクルマとも似ていません。
12年間で約39万台を売り上げましたが、車両価格は42万5千円。当時1000ccエンジンを搭載するクルマが100万円前後しましたので、半額以下で購入が可能でした。小さなボディであるにも関わらず、大人4人が乗車することができ、主要道路で60km/hでの巡航が可能、エンジン排気量は車名からもわかるようにわずか360ccしかなく、空冷2ストローク直列2気筒、最高出力は16馬力でした。

この小さなエンジンをリアに搭載しました。非力さをカバーするために、ボディの鉄板の厚みを極力薄くし、軽量化を図りました。生産された12年間、大きなモデルチェンジは一度も行われず改良だけを重ね、エンジンは最終的に25馬力までアップしています。