イギリスの自動車メーカーであるジャガーの生んだ世界の名車の一つに、1961年から1975年にかけて製造販売されたスポーツカーのEクラスがあります。CタイプやDタイプが自動車レースで活躍し、ジャガーの知名度が上がっていく中で、そのレーシングカーのイメージを利用して、Eタイプという名称を冠しての登場となりました。
Eタイプが名車たるゆえんは、その流麗なデザインと卓越した性能、そしてアメリカを中心に大ヒットしたことなどを挙げることができます。
ライバル車と比べると比較的安価で販売されたのも大きな魅力でした。14年間の間に何度かマイナーチェンジが行われ、抑揚のあるデザインから直線基調のデザインに移り変わってきますが、ロングノーズ、ショートデッキのスタイルは一貫していました。
またインテリアもゴージャスでイギリス車ならではの仕上がりでした。パワートレインは3.8Lから4.2L、最後には5.3Lまで排気量がアップし、スポーティ度が高められました。