ドイツの自動車メーカーBMWが世界に誇る名車の一台に、後の5シリーズに発展していくBMW1500があります。
このクルマは、破たん寸前だった会社の窮地を救った名車で、また一躍ドイツを代表するメーカーに押し上げていくことになるきっかけとなったクルマです。トライアンフのクルマを多く手掛けていたイタリアのカーデザイナーであるジョヴァンニ・ミケロッティがデザインを担当し、エンジンやシャシ、サスペンションなど、すべて新コンセプトによる設計となりました。
また、剛性感のあるセダンスタイルは、新しいデザインとして後の自動車業界にも大きな影響を与えていきます。
1961年9月にフランクフルモーターショーにおいて発表され、当時の同クラスの水準からすると遥かに高性能・高品質なスポーティサルーンとして高い評価を得ます。パワートレインに関しては、発売当初は1500ccのエンジンでしたが、徐々に1600cc、1800cc、2000ccとバリエーションが増えていきます。